製本業から始まったナカバヤシの歴史は、同時に知識の叡智を守ってきた歴史でもあります。
図書館製本を中心とした製本事業は今も脈々と受け継がれ、日本最大級の図書館製本工場では専門の職人が腕を揮っています。
この中林製本所の根幹には、こうした叡智を守り、残し続けるという意志が込められています。
電子書籍が普及し、紙の出版が危ぶまれる中で、ひとつの懸念を感じました。
今後、電子書籍はますます世の中に浸透する。
その作品は、ずっと残るのだろうか・・・。
本当に紙の本は必要なくなるのだろうか・・・。
今こそ、何かができるのではないか。

今日、日本では、ほとんどの書物は機械による大量生産で生まれ、その中には消耗品として処分される運命にある本もありますが、 ヨーロッパには今でも、どんな街にも必ず数軒のルリュール工房があり、大切な本は 職人の手で修復・製本・装丁を施され、『世界に一冊しかない本』として、代々、親から子へ、 子から孫へとこうした本を受け継いでゆくという伝統が残っています。
本をばらして折り丁をひとつひとつ綴じてゆく「かがり」から、最後に革や紙で本をくるむまで、その工程は六十以上にも及び、 さらに装丁の内容によっては、出来上るまで三月、半年、時には一年以上もかかる場合があります。 一流の製本・装丁家の作品は、絵画や宝石、家具などと同じように美術工芸品としてオークションで売買されます。 中林製本所はこれまで積み重ねてきた職人の技術を活かし、新たな日本の「ルリュール」を提案します。

ウヰリアム・ブレイク書誌は、寿岳文章著、柳宗悦 デザイン、社祖 中林安右衛門 製本による 200部限定の豪華本です。その内、1部は大英帝国博物館(現在の大英博物館)に寄贈され、 内容とともに優れた製本技術が賞賛され、愛書家の垂涎の的となっています。


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